Gmail(Gメール)は、現在では世界で18億人以上が利用していると言われています。
容量が大きく、広告が表示されないため画面がすっきりしており、動作も軽快です。私も10年以上前から利用していて、当初から用途に応じていくつかのアカウントを使い分けています。
ところが、私が使っているGメールのうち「2つのメールアドレス」には、なぜか間違いメールがよく届きます。それらはスパムではなく、実在する誰かに本来届くべき内容です。
先月は、そのうちの1つに「注文確認メール」が20件ほど届きました。その人は、ケーブルテレビの契約や、どこかの店舗のメルマガ登録などにこのメールアドレスを使おうとしていたようで、氏名や住所まで記載されていました。
Gmailは「ドット、ピリオド」を無視する問題
間違いメールを受け取り始めたとき、見慣れない店舗からのメッセージだったため、
「フィッシングメールがこんなに?!」
と驚きました。
内容を確認してみると、どうやら他人宛のメールが私に届いていたようです。
例えばですが、私のメールアドレスが「aaaabbbbcccc@gmail.com」だとします(もしかすると実在するアドレスかもしれません)。
そして、その間違いメールのアドレスは「aaaa.bbbb.cccc@gmail.com」のように、@から前の部分に「.」(ドット、ピリオド)が含まれていました。
そして不思議なことに、Gメールは@より前のドットを認識しないとのこと。(追記:2025年現在も相変わらず認識しないようです)
「なんで?」「どうして?」ですよね?
「aa.aa.bb.bb.cc.cc@gmail.com」
だろうと、
「aaa.abb.bbc.ccc@gmail.com」
だろうと、
「a.a.a.a.b.b.b.b.c.c.c.c@gmail.com」
だろうと、
Gメールはすべて「メールアドレスは『aaaabbbbcccc@gmail.com』だ!」と認識して、私のアドレスにメールを送ってしまうのです(すべてのパターンを試したわけではありませんが笑)。
そもそもどうしてアドレス取得ができるのか?
だとすると、このメールアドレスの持ち主は、メールアドレスを取得するときに「aaaa.bbbb.cccc@gmail.com」と入力しているはずです。
普通に考えても、「このアドレスは既に使われています」というメッセージを表示して然るべきなのに、グーグルが申請を通してしまうのが本当に不可解です。
複雑なアルゴリズムやら何やらを取り扱っている会社だというのに!
Gmailの間違いメール、一応連絡してみる
それにしても、このメールアドレスの持ち主は、かなり多くの買い物をしていたようです。お店からの「確認メール」が一切届いていないことになり、それに対して疑問を持たなかったのでしょうか。メルマガを登録すれば「登録のお知らせ」のような通知も届くはずですよね?
私としては、最初のうちはそれらのメールをスパムフォルダに送って無視していましたが、いっこうに止まる気配がありませんでした。その中に本人にとって大切なメールが含まれていたなら、それはそれで気の毒なことです。私だったら、1秒でも早く修正したいと思います。
そこで、連絡をしてみることにしました。
本来なら、その人のメールアドレスに直接連絡するのが一番早いのですが、何かを送ってもあいにく私に届いてしまうため、それもできません。そのため、該当の店舗にメールで連絡をしました。
「Gメールはドットを認識しないため、私のアドレスに届いてしまった」ということ、そしていたずらメールと思われないよう、該当のメールを返送する形で送りました。
すると、その店舗からすぐに返信があり、その人に連絡を取ってくれたようです。その後、間違いメールはぴたりと止まりました。1つ連絡したので、その人は全部変更したようです。
同じGmailアドレスで10年以上前にも
そのメールアドレス「aaaabbbbcccc@gmail.com」は、10年以上前に取得したもので、取得した当初にも似たようなことがありました。
そのときも、ある人がメールマガジンに登録しようとしたり、無料Wi-FiスポットのPINコードを取得しようとしたり、何かのサイトに会員登録しようとしたりしていました。Wi-Fiスポットの確認メールがすぐに必要だったのか、何度も入力を繰り返していたようで、私のアドレスには大量の再送信メールが届いたので驚きました。
このときは、しばらくしたらメールがピタッと止まったので、本人がおかしいと気づいてメールアドレスを変更したようです。
もう1つの「ドット、ピリオド」問題はインド!
そして、もう1つ間違いメールが届いていた私のGメールアドレスは「ddddeeeeee@gmail.com」(例)です。私の方に届いていたのは「dddd.eeeeee@gmail.com」(例)のように、アドレス内にドットが1つ含まれていました。
どうやらそれは、ある店舗で使用されているメールアドレスのようです。試しに検索してみたら、「ddddeeeeee」という名前のカフェがインドに実在していました笑。
その後、食材の購入に関する請求書や、何かの組合に参加した確認メールのようなものが届き始めました。お店のサイトにはフィードバックを送信できるページがあったため、そこから事情を説明しました。すると、しばらくして間違いメールは届かなくなりました。
これって・・・
本来は、グーグルが入り口の時点でどうにかする作業じゃないの?
と思うのですが・・・。
おわりに
今は「@gmail.com」ですが、10年以上前は「@googlemail.com」でした。「@googlemail.com」のアドレスの人に「@gmail.com」で送ってももちろん届きます。
10年以上前に比べて、今ではGメールを使う人も桁違いに増えているでしょうから、自分の取得したアドレスがどこかの店舗名ということもあるかもしれません。
それにしても、前述した私のメールアドレス「aaaabbbbcccc@gmail.com」(例)は、なかなかの人気・・・。というか「誰でも思いつきやすいアドレス」のようです笑。