「Vicar of Dibley」は、イギリスを代表するシットコムの一つ。
美しい田舎町を舞台に、女性聖職者ジェラルディンが個性豊かな村人たちと繰り広げる、笑いあり、温かさあり、感動ありのシリーズです。
1994年から2020年まで放送され、現在でも根強い人気を誇っており、度々再放送が行われています。2004年のBBCによる「Britain’s Best Sitcom」投票では、第3位にランクインしました。
「Vicar of Dibley」の魅力
「Vicar of Dibley」の初放送(1994年11月10日)は、イギリス国教会で女性聖職者が正式に認められ活動を開始していた頃でした。女性牧師の受け入れは段階的に進められていたものの伝統主義者や一部の高教会派からの反対意見が根強くありました。このドラマはその現実をコメディとして巧みに取り入れた作品といわれています。
第一話「The Arrival」では、新しい牧師としてジェラルディン・グランジャーがディブリー村にやってきます。村人による教区委員会(Parish Council)の会議では、特に議長を務めるデイヴィッドが「女性だから」という理由でジェラルディンを認めず、送り返そうとします。その他の委員会メンバーも保守的で、女性の聖職者に戸惑いを感じていました。
しかし、明るくおおらかでコミカルなジェラルディンが彼らの偏見や先入観を打ち破っていきます。最初の会議ではジェラルディンを否認する議案が出されましたが、デイヴィッド以外のメンバーは「日曜の礼拝でのジェラルディンの働き具合を見てから決めよう」ということに。
ジェラルディン役のドーン・フレンチは、豪快で体当たりの演技と豊かな表情がとても魅力的な役者です。教区委員会の村人たちの個性も際立っており、第一話からその魅力が存分に発揮されています。
主要なキャスト
ジェラルディン・グレンジャー
ジェラルディン(ドーン・フレンチ)は、ディブリー村に赴任した女性牧師。エネルギッシュでユーモラスな魅力が際立っており、チョコレートとワインをこよなく愛しています。豪快かつ親しみやすい性格で村人たちに接します。
彼女のリビングルームにはイエスの肖像画が掲げられており、クリスマスの日にはイエスに「Birthday Boy(バースデーボーイ!)」と呼びかけたり、「Cheers, mate(「どうも、ありがとね!」のような軽いノリ)」と声をかけたり、彼女にとってイエスは身近な存在です。
ドーン・フレンチ(Dawn French)はコメディ番組「French and Saunders」でジェニファー・サンダースと共演し、映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」ではファット・レディ役を演じたことでも知られています。
デヴィッド・ホートン
ディヴィッド(ゲイリー・ウォルドホーン)は、教区委員会の議長を務める、保守的で権威的な村のリーダー。
堅物で上流気取りな性格で、ジェラルディンが来る前まで反対勢力なしに教区議会を支配していた。彼女が到着するとすぐに彼女を送り返そうとします。
しかし、ジェラルディンに振り回されるうちに、彼の温かい人間味がどんどん垣間見えてきます。ジェラルディンにプロポーズするために労働党に鞍替えしたり、若々しく見えるようにフーシャピンクのシャツを着たりすることも笑。
(RP(標準イギリス英語)で威厳のある話し方をしますが、個人的には聞いていて心地よく感じる英語だと思います。 堅物な役柄ながら、笑うと可愛らしいおじさまです )
ゲイリー・ウォルドホーン(Gary Waldhorn)は、ドラマ「All the King’s Men」に出演、舞台俳優としても活躍しました。
ヒューゴ・ホートン
ヒューゴ(ジェームズ・フリート)は、デイヴィッドの息子であり、教区委員会の一人。父に逆らうことができない優柔不断で、人懐っこい性格の持ち主。純粋で愛情深い一面もあります。ジェラルディンの助けを借りて、アリスにプロポーズし、結婚します。プロポーズの言葉を伝える姿が素敵でした。
ジェームズ・フリート(James Fleet)は、映画「フォー・ウェディング」、ドラマ「Outlander」等に出演、Netflixの「Bridgerton」シリーズではジョージ三世役などを演じています。
アリス
アリス(エマ・チェンバース)は、ジェラルディンの補佐(ヴァージャー(Verger)と呼ばれる)を担当。超がつくほど天然な性格の持ち主。
エマ・チェンバース(Emma Chambers)は、映画「ノッティングヒルの恋人」ではハニー役を演じ、ドラマ「The Bill」などにも出演しました。
オーウェン
オーウェン(ロジャー・ロイド=パック)は、教区委員会の一人で、無骨で粗野な農夫。農場で動物たちと暮らしており、社交性が低く不適切な発言や下品なユーモアが持ち味。動物の話や体臭ネタをよく口にします。それにもかかわらず心優しい思いやりのある人物で、どこか憎めない存在。
ロジャー・ロイド=パック(Roger Lloyd-Pack)は、「Only Fools and Horses」(トリガー役)、「Old Guys」(トム役)、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(バーティ・クラウチ・シニア役)、「ドクター・フー」(ジョン・ルミック役)などに出演しました。
ジム
ジム(トレヴァー・ピーコック)は教区委員会の一人。
変わった言語障害を持っており、返事をするときにはいつでも「No, no, no…」から始めます。「No, no, no… yes」や「No, no, no… no」と返答してみたり、または、「No, no, no… Nolans sisters」や「No, no, no… knowing me, knowing you, ahah」など、何が出るか分からないことが多いです笑。逆に、妻のドリスは「Yes, yes, yes…」から始まる返答をします。
ディブリー村のガーラ(お祭り)では、映画「フルモンティ(The Full Monty、1997)」のようなフルモンティを披露したり、度々、ソウルフルなシャウトで歌ったりします。
トレヴァー・ピーコック(Trevor Peacock)は、ドラマ「The Bill」やシェイクスピア劇の舞台に多数出演しました。
フランク
フランク(ジョン・ブルーサル)は、長年に渡る教区委員会の書記。超真面目で、長々と話す癖があります。
村のラジオ放送で自分がゲイであることをカミングアウトし(40年以上も秘密にしていた)、ジェラルディンを大いに驚かせました(しかし、一緒にいたジェラルディン以外の村人は誰も彼の放送を聞いていなかった)。
蝶ネクタイをしていることの多い紳士で、エピソード内ではジムと並んでソファに座ったり、ジムと一緒に踊ったりして、とても可愛らしいおじさまです。DVDに含まれているエキストラ映像では、部屋を去るときに何度も振り向いて手を振る姿が本当に可愛いです。
ジョン・ブルーサル(John Bluthal)は、イギリスのシットコム「Never Mind the Quality, Feel the Width」や映画「The Fifth Element」、映画「Hail, Caesar!」などに多数出演しました。
ラティーシャ
ラティーシャ(リズ・スミス)は、教区委員会の一員。教会の花のアレンジメントや教会のオルガン奏者を担当しました。シーズン1に登場し、1996年のスペシャル「Easter Bunny(イースターバニー)」で亡くなります。いつでも奇妙な料理を村人たちに振る舞っていました。
リズ・スミス(Liz Smith)は「アガサ 愛の失踪事件」、「コックと泥棒、その妻と愛人」、「チャーリーとチョコレート工場」、「キーピング・ママ」、「オリバー・ツイスト」など、数多くの作品に出演しました。
ハリー
ハリー(リチャード・アーミテージ)は、2006年から2007年にかけて放送されたスペシャルで初登場し、ジェラルディンと結婚します。
彼は、テレビドラマ「North & South(2004)」でジョン・ソーントン役を演じ、国内で高く評価され知名度を上げました。「ホビット」シリーズ(The Hobbit、2012–2014)ではトーリン役を務め、国際的にも注目されました。また、強盗コメディ映画「Ocean’s 8(2018)」では、ベッカー役として出演しています。
「Vicar of Dibley」には、彼のコメディ演技を見たさにファンが流れてきたとも言われています。リチャード・アーミテージ(Richard Armitage)の「North & South」での険しい表情や低く厳しい口調だったキャラクターとは異なり、リラックスした笑顔がとても素敵です。眼鏡姿も魅力的でした!
リチャード・カーチスによる脚本
「Vicar of Dibley」の脚本は、リチャード・カーチス(Richard Curtis)が手がけています。
リチャード・カーティスは、ロマンティック・コメディの名手として知られ、英国らしい皮肉を織り交ぜたユーモアと温かみのある作風で高く評価されています。コメディを手がければ、ほとんどがヒットすると言われるほどの実力を持つ脚本家です。
例えば映画だと:
フォー・ウェディング(Four Weddings and a Funeral)
ブリジット・ジョーンズの日記(Bridget Jones’s Diary)
ノッティングヒルの恋人(Notting Hill)
ラブ・アクチュアリー(Love Actually)
パイレーツ・ロック(The Boat That Rocked)
アバウト・タイム(About Time)
イエスタデイ(Yesterday)
シットコムでは、「ブラックアダー(Blackadder)」、「ミスタービーン(Mr. Bean)」、「Not the Nine O’Clock News」等。

オープニング
「Vicar of Dibley」のオープニングテーマは、「The Lord Is My Shepherd(主は我が羊飼い)」。詩篇23篇に基づいたもので、ハワード・グッドール(Howard Goodall)が讃美歌調の美しい音楽を加えました。詩篇23篇の穏やかで希望に満ちた美しい言葉と、教会音楽らしい厳粛さと温かみが印象的です。
ハワード・グッドールはオックスフォード大学時代に、ローワン・アトキンソンとリチャード・カーチスに出会い、舞台活動で共に関わり、その後もいくつかのテレビ番組で一緒に活動をしています。
オープニングの直後に毎回挿入される田舎風景のスケッチも楽しみの一つです。例えば、美しい茅葺屋根の修復作業中に作業員が屋根の角度が急すぎて滑り落ちる場面だったり(文字にすると恐ろしいですが笑)、クリスマス時期の羊たちがトナカイの角のカチューシャをつけて藁を食んでいたり、羊の横に座ったおばあさんが羊の毛から直接編み物をしている姿などが描かれています。
エンドロールの後
エンドロールでは、ジェラルディンとアリスが教会で紅茶を飲みながら、ジェラルディンがアリスにジョーク話をするのが恒例です。
ジェラルディンは「面白いでしょう!」と笑い、観客の笑い声も加わります。しかし、天然すぎるアリスはほとんどそのジョークを理解できず、時には分析しすぎてジェラルディンを批判することも。そんなアリスの様子を見つめるジェラルディンの表情も必見です。
ハリーとアリスが新婚旅行に出かけた際には、ディヴィッドがアリスの席に座っていました。ジェラルディンが話すジョークを聞いたディヴィッドは大笑いします。普段、アリスの天然な反応に慣れていたジェェラルディンは、ジョークのセンスが似ている人がいて驚きます。
この頃、ジェラルディンは当時の恋人サイモンを追ってリバプールに移住する意向を宣言したばかりでした。デイヴィッドが「Stay(ここに残ってほしい)」と告げて、その回が終わります。その言葉は視聴者の心をちょっと揺さぶってくれる粋な瞬間だったと思います。
撮影地はバッキンガムシャーの「Turville」
「Vicar of Dibley」のオープニングにも登場するディブリー村のモデルは、バッキンガムシャー(Buckinghamshire)の小さな村、ターヴィル(Turville)です。
地図上では周囲に目立った施設がなくスーパーなども遠いようです。ドラマでは村の教会、ジェラルディンの住居、村人たちの可愛らしいコテージスタイルの家、そして羊が放牧される牧草地が映し出され、豊かな田舎暮らしが楽しめそうな魅力的な場所として描かれています。
おすすめのエピソード
「Vicar of Dibley」のおすすめエピソードをいくつかあげてみます。
The Arrival(1994年11月10日放送)
ジェラルディンが村に到着する回です。
102歳の牧師が日曜のサービスを行っていた頃は、教会の席はガラガラでした(主要キャストのみが出席していた状態)。牧師が亡くなり、教区委員会全員が新しい牧師を心待ちにしていました。しかしやってきたのは女性聖職者で、教区委員会だけでなく村人たちも驚き戸惑いました。デイヴィッドは断固として女性の聖職者に反対し、送り返すための正式な手紙まで書きました。
しかし、ジェラルディンのおおらかで明るくフレンドリーな性格に好感を持ったデイヴィッド以外のメンバーは、日曜日のサービスでのジェラルディンの働き次第で判断することに。結果として、日曜日の教会は満席で、ジェラルディンの明るくてユーモラスな講和に参列者たちは笑顔を見せました。
おそらく小さな村なので保守的な考えの人が多く、赴任してきた女性聖職者に対して野次馬的な気持ちで見に来たのかと推測します(「そうでもしないと教会に行かない人が多い」という皮肉もあるのかもしれません)。結果的にジェラルディンは村人たちに受け入れられ大成功を収めました。女性聖職者でも問題ないことを印象付けた回でした。
The Christmas Lunch Incident(1996年12月25日放送)
クリスマスランチ(またはディナー)は、クリスマスを祝う家では大切なイベントです。ジェラルディンは、ジムとフランク、デイヴィッド宅、アリス宅、そしてオーウェン宅からクリスマスランチに招待されます。
クリスマスはたくさんの食事が用意されるのが通例なので、ジェラルディンは4回分のランチを食べきれるかどうか不安でした。どれかを断れないか探っていたものの、どの招待もジェラルディンに来てほしい切実な理由がありました。そのため、すべてに出向くことに決めます。
招待した全員がジェラルディンをもてなすためにごちそうを用意してくれていました。満腹だというのに、彼らのもてなしに応えようと大きなクリスマスプディングまで平らげたり、ヒューゴのために芽キャベツファイトをしたりと奮闘します。しまいには、食べ過ぎで動けなくなったジェラルディンを、オーウェンがトラクターのシャベル部分に乗せて運んできたり笑。
満腹になったアリス、クリスマスの夜を1人で過していることに気づきます。ほどなくして委員会のメンバー全員ととアリスが訪ねてきたのはとても素敵なシーンでした。
The Easter Bunny(1996年4月8日放送)
ディブリーにイースターが近づく中、アリスから「私はイースターバニーの存在を本気で信じているし、村人たちも同様」ということを聞いたジェラルディンは驚きます。ジェラルディンは教区委員会で「ディブリー村にイースターバニーはいるのか」と尋ねると、全員が「存在する」と答え、さらに驚きます。
この回ではラティーシャが他界します。彼女の死に際に呼ばれたジェラルディンは、委員会のメンバーとともにラティーシャの家へ向かいます。ラティーシャは、これまで秘密にしてきたことをジェラルディンに打ち明けます。彼女の父親もやっていた重要なことだったと伝えた後に息を引き取りました。
イースターの日の夜明け前、ジェラルディンはウサギに扮し、村の家々にイースターエッグを配っていきます。すると、同じくウサギの格好をしたデイヴィッドに出くわします。「ラティーシャに頼まれたからやっている」と説明するジェラルディンに、「ラティーシャが僕に頼むのを忘れたからやっている」と返すディヴィッド。そして二人が村を歩いていると、ウサギに扮した人たちがあちこちにいてそれぞれがイースターエッグを配っていました。
ネットの情報で、「ラティーシャは亡くなる前に、村人たちにバニー役を依頼していた」という説を見つけましたが、そうではなく、以前からラティーシャが村のためにイースターバニーをしていたことを村人たちは知っていたと私は推測します。
イースターバニーを信じる子供たちやアリス、そしてみんな知らないだろうと思っていたラティーシャ自身のためにも、委員会のメンバーは「イースターバニーは存在する」と、ラティーシャの前で言及したのだろうと思います。ラティーシャの亡き後は、それぞれがその伝統を続けようとウサギに扮したら、同じような考えの人がたくさんいたという心温かい村人たちの素敵なエピソードだった・・・と信じています。
「The Handsome Stranger」「The Vicar in White」
「The Handsome Stranger」(2006年12月25日放送)
「The Vicar in White」(2007年1月1日放送)
ジェラルディンが最後に幸せをつかむ回です。
ジェラルディンは、定住するつもりもないのに軽い気持ちで村の家を購入する人々にいら立ちを覚えていました。最近も家の購入者がいたため、一度苦言を呈すべきだとアリスと一緒にその家を訪ねることにしました。ドアを開けたのはハンサムなハリーで、彼はジェラルディンとアリスを快く中へ招き入れました。そのフレンドリーさに、ジェラルディンはあっという間に心を奪われてしまいます(いつものパターン笑)。
その後、2人はどんどん距離を縮めていきますが、ハリーの家に滞在する魅力的な女性・ロージーの姿を見て、ジェラルディンはハリーから距離を置いてしまいます。
しばらくすると、ハリーはジェラルディンに結婚したいと打ち明けました。以前、ジェラルディンが恋に落ちたトリスタンも同じように結婚を申し込しこんできて、ジェラルディンが有頂天になっていたのも束の間、それはトリスタンと別の女性の結婚式を執り行ってほしいという依頼でした。
「ああ、またそのパターンね」と、過去の経験から冷静に対応するジェラルディン。教会のノートを確認しながら事務的に「式はいつがいいの?」「予約も入れておくわね」「で、そのラッキーなお相手の名前は?」と質問しますが、自分の名前が出てきて、ジェラルディンへの申し込みだということを悟ります。
ハリーの家に滞在していたロージーはハリーの妹でした。繰り返し確認したジェラルディンは大喜びです。
その数日前、ジェラルディンとハリーは、「ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』の映画で、登場人物が結婚話の際に発した声がおかしかった」と二人で笑っていました。そしてこの瞬間、ジェラルディンがその声を無意識に何度も(それもかなり誇張して笑)繰り返すことに。見事に伏線を回収しています。
そして、叫びながら家を飛び出してガッツポーズ。夜にもかかわらず教会へ向かいウェディング・ベルをガンガン鳴らしてしまいます。ハリーも笑顔でしたが、実はドーン・フレンチの演技に思わず素で笑っているようにも見えました。
ジェラルディンはずっと自分の結婚式の準備をすることを夢見ていましたが、教区委員会のメンバーとアリスが「すべての準備をやりたい」と申し出ます。その厚意を無下にはできず、彼らに任せることに。ドタバタはありつつも、結婚式は無事に終わります。これまでジェラルディンは、聖職者として他の新郎新婦のために結婚の誓いの言葉をリードしてきましたが、今回は、自分自身のために誓うことができた姿がとても素敵でした。

豪華なゲスト
「Vicar of Dibley」には豪華なゲストも登場しました。特に初期のエピソードでは、彼らの若いころの姿を見ることができます。
出演者には、ピーター・カパルディ、カイリー・ミノーグ、ダーシー・バッセル、クライブ・マントル、ニコラス・ル・プレヴォ、リチャード・グリフィス、ジョニー・デップ、ヨーク妃、レイチェル・ハンター、ミランダ、キーリー・ホーズなど。
カイリー・ミノーグ、ダーシー・バッセル、ジョニー・デップ、ヨーク妃、レイチェル・ハンターは本人役で登場しており、特にダーシー・バッセルは、村のチャリティイベントの小さな舞台の上でバレエを披露します。
彼女の美しい動きに目を奪われてしまいますが、演目のタイトルは「Mirror」であり、鏡の向こうには同じくバレエ衣装のジェラルディンが笑。ダーシーがよく笑わずに踊り切ったことに感心してしまいました。
視聴方法など
「Vicar of Dibley」は、日本やイギリスのアマゾンで購入することができます。私が所有しているDVDはイギリスのアマゾンで購入したもので、英語の字幕が付いています。
英語のリスニングを兼ねてDVDを視聴したい場合、日本で購入すると比較的価格が高いことが多いため、イギリスのアマゾンから直接取り寄せたほうがよりお得になる場合があります。ただし、日本のアマゾンアカウントではイギリスのアマゾンを利用できないため、別途イギリス用のアカウントを作成する必要があります。
登場人物の英語は聞き取りやすく、イギリスの村での生活や教会文化、小さな町の政治に関する表現が含まれています。
おわりに
「Vicar of Dibley」は、心が温かくなるようなエピソードが多いです。このような美しい景色が広がる村であれば、一度は住んでみたいと思わせる魅力があります。
また、男性たちのファッションは英国のカントリースタイルでが多く、ゴルフコスチュームも含めて、ツイードのジャケットやパンツ、フラットキャップ、タッタソールシャツ、ウェリントンブーツ、ワックスジャケット、アーガイル柄のセーターなどが登場します。登場人物がスコティッシュキルトを着て登場するシーンもあり、オーウェン、フランク、ジムが「McNewitt!」、「McTrott!」、「McPickle!」と名乗るのが可愛いです笑。
残念ながら主要キャストのうち6人(ドーン・フレンチとジェイムス・フリート以外)は既に他界しています(2025年3月現在)。