ストラスブールの美しくて可愛い街並み

ストラスブール

数年前のことですが、ストラスブール(Strasbourg)に4泊5日で旅行しました。
ストラスブールはフランス東部に位置する、アルザス地方(旅行時はすでにグラン・テスト地域圏)の中心都市。イギリスからのアクセスも良く、Expediaを利用すれば手ごろなフライトを予約できます。

当時はロンドンのスタンステッド空港(London Stansted Airport)からの直行便を利用しました(現在は直行便はないようです)。ストラスブール空港までは約1時間半で到着しました。

目次

ストラスブール空港からストラスブール駅へ

滞在先へ向かうため、ストラスブール空港からストラスブール駅に向かいました。空港から駅へ続く通路を進むと、同じ便で到着した観光客も同様に歩いています。しかし到着するとそれは無人駅。プラットフォームに券売機らしき機械があるだけでした。

パネル表示の案内には英語がなく、フランス語がある程度わかる主人が操作してみましたが、切符の購入方法がいまいち分からず。その機械は小銭しか受け付けていないようで、私たちが持っていたユーロの中に小銭はなく、クレジットカードも使えないようでした。後からやってきた人たちも機械を操作するものの、首をかしげています。空港からしばらく歩いてきたこともあり、誰も空港まで戻って両替したくないみたい笑。

機械の前に列をなしてトライするも誰一人として切符を買っていない笑。そうこうしているうちに電車が到着し、皆そのまま乗ってしまう・・・。その電車がストラスブール駅まで行くのかも不明なのに笑。そして、列車内の表示を見て正しい電車であることが判明したのでした。多くの人が同じ駅で降り、改札口がない駅をそのまま出てそれぞれ散らばっていきました・・・。

我々の宿泊先は、古い建物の一画の可愛らしいコテージ風のフラットでした(セルフケータリング)。駅から歩いて10分ほどの、Petite France地区を少し過ぎた辺りの便利な立地です。夏休みで洗濯機を使いたかったのでセルフケータリングを選びましたが、特にそのような希望がなければ、ホテル滞在でも十分です。
キッチンにはKrups(クルップス)のエスプレッソメーカーがありました。使い勝手が良くて形も可愛かったので、帰宅してからネスプレッソを真似して購入してしまいました笑。

滞在中はあちこちのベーカリーで、朝食用のクロワッサンやバゲットを購入するのも楽しみのひとつでした。現地のスーパーも見ておきたかったので観光の途中で立ち寄り、ジュースやスナック、ちょっとしたお土産を購入。入手した現地のビールはフラットでのちょっとした楽しみになりました。

フラットで夕食を調理したのは一度だけで、それ以外は街中のレストランで食事をしました。私たちは「Au Pont Saint Martin」が気に入ったので、滞在中、2回訪れました。川沿いの美しいレストランで、夕暮れからライトがともされると、レストランも川沿いも幻想的な景色に。昼はあちこちのカフェで適当に軽食や休憩をしましたがどれも心地よい体験でした。

散策するだけで楽しいストラスブール

ストラスブールは、ただ散策するだけでも心から楽しめる街でした。中世の街並みがそのまま残り、木組みの家屋(ティンバーフレーム建築)が運河沿いに並ぶ光景はまるで絵画のようです。街を歩くたびにさまざまな形の建物が現れ、建築の細部や装飾を眺めるのも大きな楽しみのひとつでした。

ストラスブール大聖堂の壮麗なゴシック建築は圧巻で、尖塔の高さや細部に施された彫刻の美しさには息をのむほど。内部にある天文時計(Horloge astronomique)は興味深く、複雑な仕掛けと動く人形の演出にしばらく見入ってしまいました。

特にPetite Franceでは魅力的な風景が広がっていました。建物の細やかな造り、さまざまなデザインの窓、街の景色のどこを切り取っても美しく、写真を撮る手を止めるのがもったいないほどです。天気が良かったのも幸運でした。日中の光の当たり方によって建物の印象が変わるため、何度でも訪れて角度を変えて撮影したくなりました。

途中、クリスタルを扱う店を見つけました。ショーウィンドウに並んでいたパームサイズの石(種類は内緒笑)に惹かれて入ってみました。前から探していたクリスタルがあるかどうか尋ねましたが、英語が通じませんでした笑。お店の方が親切にカタログを広げて意思疎通を図ろうとしてくださったのですが、やはりフランス語表記だったので、最初に見つけたショーウィンドウの石を購入して店を出ました。

ストラスブールの市内にはイル川(ライン川の支流)が流れており、特に、Petite France地区を通る一帯は、美しい景観で知られています。最後の晩、手元に残ったユーロを使い切ろうと夜のクルーズに出かけました。船内も快適だったけど、ライトアップされた街並みが川面に映り込む様子は幻想的で見とれてしまいました。

ヴォーバン・ダム(Barrage Vauban)を通過するところ

美術館・博物館にも訪れる

旅行に出かけると、面白そうな美術館や博物館がないかいつもチェックします(現地のスーパーマーケットもチェックします笑)。

ストラスブール近代・現代美術館(Musée d’Art Moderne et Contemporain (MAMCS))

1870年代から現代までの作品を所蔵しており、印象派から抽象表現主義、ポップアート、デジタルアートに至るまで幅広いジャンルを展示。

下調べしないで入ったので、ロダンの「考える人(Le Penseur)」があって驚きました笑。カンディンスキーの作品はロンドンのテートモダンや、Frameless(没入型デジタルアート展示)にもありますね。

アルザス博物館(Musée Alsacien)

イル川沿いにある、17世紀の木組み建築の博物館。歴史的な雰囲気の中でアルザス文化を体感できます。

展示物だけでなく建物自体も興味深い!テーマパーク等に行くよりも断然素晴らしいと感じました。個人的にはこの博物館が一番楽しかったです。もう少し長く見たかったし、また訪れたいと思いました。

ストラスブール歴史博物館(Musée Historique de la Ville de Strasbourg)

少し時間があったので、立ち寄ってみました。

帰りのフライトがキャンセルに

5日目は帰宅の日。ストラスブール空港に戻るときは、きちんと電車の切符を購入しました(家族で5ユーロほど)。電車の時刻まで、駅前を散策したり小さいギャラリーに入ったりして過ごしました。
30分弱の乗車時間でしたが、切符を持っていたせいか帰りの方が早く感じました。行きは「切符がないんだけど・・・」とずっと不安だったので笑。

しかしストラスブール空港で、フライトがキャンセルになったことを知り、結局、5日目もストラスブールにいることに。

おわりに

街全体の雰囲気は、歩くだけでも楽しめる魅力があります。クリスマスの時期など絶対に面白いはず。次回はもっと計画を練った上で訪れたいです。

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