Friends(フレンズ)観ても楽しいリスニングに最適なシットコム

Friends (シットコム)のレビュー記事

「フレンズ(Friends)」は、アメリカで放送されたシットコムで、世界中に熱狂的なファンを生み出した名作です。もちろん私も大好きなシットコムです。

実は、「フレンズ」がリアルタイムで放送されていた1990年代後半から2000年代初頭、私はなぜかあまり興味がなく、テレビのスイッチを入れたときにちょうど放送していたから数話見たという程度でした。

そして放送が終了して2年ぐらいたったころ(2006年辺り)、英語のリスニングの練習に使えるかなと試しに「シリーズ1」のDVDをレンタルしてみたのです。シリーズ1を観ただけですっかりフレンズのファンになってしまった私は、その日のうちに全シリーズを購入しました。世界中で愛される理由が分かった瞬間でもあります。

いつでも観ることができるようにしておきたかったので、レンタルなんて生ぬるいことはせずに大人買いです。DVDが届くのがどんなに待ち遠しかったことか笑。

でも、全シリーズ購入して「後悔した」ということはまったくありません。以来、フレンズは少なくとも3~4回は全編を通して観ており、気に入ったシーンは何度も繰り返し見ました。おかげで、今ではセリフの大部分を覚えてしまったほどです。

目次

「フレンズ」の魅力的な世界

物語の冒頭は、ニューヨークのとあるカフェ「セントラル・パーク(Centrak Perk)」で始まります。
このカフェは、6人の主人公たちにとって大切な憩いの場です。ある日、ロス、モニカ、ジョーイ、フィービー、チャンドラーがいつものようにお茶を楽しんでいると、突然ウェディングドレス姿のレイチェルが飛び込んできます。彼女は高校時代の友人モニカを頼って結婚式から逃げてきたのです。

モニカ「私、結婚式に呼ばれてないけど」
レイチェル「ああ、呼んでなかったわ」

と、軽快なやりとりが繰り広げられ、世間知らずのお嬢様だったレイチェルはモニカのアパートに転がり込み、フラットメイトになることに・・・。
テンポの良い会話とユーモアが、「フレンズ」の大きな魅力です。シリーズ1を観ただけでもその面白さに確信を持ち、すっかりファンになりました。

リスニング教材としての「フレンズ」

「フレンズ」は英語学習にも最適です。セリフの難易度はそれほど高くなく、日常会話が中心なので、リスニング教材として取り組みやすいのが特徴だと思います。

ストーリーやユーモアが面白いため、興味のレベルを維持したままリスニングができるところが気に入っています。私のDVDは英語字幕付きなので、「あれ?今、レイチェルは何て言ったんだろう?」と思ったときは、すぐに字幕で確認できました。

ただ、字幕を見ても「このフレーズってどういう意味?」と疑問に思うことも中にはありました。イディオムや独特の言い回しが出てくるからです。そんなときは、「ネットで検索する」か、「Friends+分からないフレーズ」で調べると、たいてい答えが見つかります。世界中のファンが「フレンズ」のセリフについて解説を書いているので、日本語での説明も見つけることがほとんどです。(日本人が分からないところは似たり寄ったりですし・・・)

私の場合ですけど、結果、リスニングの向上につながりましたし、セリフの言い回しを個人的な英会話で使ったりもしています。

おすすめの視聴方法

「フレンズ」のDVDは、「英語音声」「日本語音声」「日本語字幕」の選択肢がありますが、私は「英語音声+英語字幕」をおすすめします。

英語音声なら、役者たちの生の声を楽しめます。例えば、コートニー・コックスのハキハキした話し方や、マシュー・ペリーのソフトなトーンなど、個々の特徴を感じ取ることができます。ジェニファー・アニストンの発音は特に聞きやすく、彼女の他の映画を観たときに「あ、やっぱり聞きやすい!」と密かに満足したこともあります。

また、「マダガスカル」というアニメを観たときに、登場人物の声が明らかに「ロス」の声だったのでチェックしてみたらやはり「デイヴィッド・シュワイマー」記載されていて喜んだりもしました。これは、英語音声ならではの楽しみでだと思います。

「英語音声+日本語字幕」でも声は聞けますが、英語学習が目的なら、「聞きながら英語字幕を読む」と早読みの練習になるのでそちらの方が効果的だと思います。

お気に入りの回

「フレンズ」には、お気に入りの回がたくさんあります。特に、豪華なゲスト俳優が出演するエピソードは格別です。

モニカの恋人リチャード役のトム・セレック(Tom Selleck)、レイチェルの姉妹を演じたリース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)やクリスティナ・アップルゲイト(Christina Applegate)、ロスの高校時代の友人役としてのブラッド・ピット(Brad Pitt)、ロスの恋敵役のブルース・ウィリス(Bruce Willis)、チャンドラーの幼馴染役のジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)など、見どころ満載です。

ロスがイギリス人のエミリーとロンドンで結婚式を挙げる回も、とても印象的です。エミリーの父親役のトム・コンティ(Tom Conti)と継母役のジェニファー・サウンダーズ(Jennifer Saunders)はイギリスの有名なコメディ俳優で、イギリスのシットコム好きな私にとっては、たまらないサプライズでした。

もう一つ特筆したいのが、シリーズ2で「セントラル・パーク」に「The Pretenders」のクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)が登場する回です。

彼女が「Angel of the Morning」を、あのハスキーでとても魅力的な声で歌うシーンはとても印象的で、ファンの間でも人気の高い場面です。それまで彼女の歌といえばクリスマスの定番「2,000 Miles」しか知らなかったので、このシーンは素敵な衝撃でした。その後、フィービーと一緒に「Smelly Cat」を歌う場面では、プロ風にアレンジするクリッシーに対して、フィービーがまるでプロのように指導するというやりとりも楽しめます。

お気に入りのキャラクター

キャラクターでは、ロス役のデイヴィッド・シュワイマーが断トツでお気に入りです。彼の話し方、表情、間の取り方、仕草すべてが絶妙で、天才的だと感じます。アパートが見つかって喜び跳ねたり、サンドイッチを捨てられて激怒したり、バグパイプを必死に吹く姿に何度も笑いました(他の共演者も笑っていた!)。6人の中で最も知的キャラなのに、一番笑いを提供してくれる存在です。

(フレンズ(Friends)を製作するにあたって、まず、デイヴィッド・シュワイマー(David Schwimmer)がキャストに組み入れ、彼のイメージを元にドラマ制作が始まったそうです)

次に好きなのはフィービー。彼女の奇妙で意味不明な歌がたまりません。例えば「Snowman」では「石炭の目の雪だるまを作ったけど、お母さんが台所で死んでいたなんて知らなかった」と歌い、「Shower Song」ではシャンプーのブランド名を逆さに読む歌詞が出てきます。意味不明なのに、それが彼女の魅力で、笑わずにはいられません。

例えば「Snowman」という歌は、

私は石炭の目の男(雪だるま)を作ったの~
そしてうっとり笑顔になる
どうして私に分かるというの?
お母さんが台所で死んでいることを
ララララララ・・・

「Shower Song」では、

私はシャワーの中で歌を作っている
もし聞こえたら私を止めてね
私の体は泡だらけ、私の髪は濡れている
「Tegrin(シャンプーのブランド)」を逆さに言うと「Nirget」なのよ
泡立てて、すすいで、それを繰り返して
泡立てて、すすいで、繰り返して
泡立てて、すすいで、繰り返して
必要に応じて~

意味が分からないですよね。
でも、これが魅力なのです。

視聴方法は?

Youtubeには「フレンズ」のエピソードがいくつか上がっているようですが、DVDのコンプリートセットを持っておくといつでも観ることができます。英語音声のDVDやBlu-rayなら、アメリカやイギリスから直接購入方が格安になることが多いです。

出演:ジェニファー・アニストン, 出演:コートニー・コックス・アークエット, 出演:リサ・クドロー, 出演:マット・ルブランク, 出演:マシュー・ペリー, 出演:デヴィッド・シュワイマー

おわりに

シリーズ1〜2あたりはまだ1990年代前半の放送なので、当時のファッションやヘアスタイル、そしてポケベルといった懐かしいアイテムがたびたび登場します。
しかし、人間関係のあり方は今も昔も大きくは変わらないため、ストーリー自体は現在でも十分に楽しめます。

若き日のジェニファー・アニストンやコートニー・コックスの魅力も、ぜひ堪能してみてください。ジェニファーは初期の頃は声がやや高めで、とても可愛らしい印象です。コートニーは若い時から整った美しさが際立っており、洗練された雰囲気を放っています。

残念ながら、チャンドラー役を演じたマシュー・ペリー(Matthew Perry)は2023年に亡くなっています。彼のユーモアと存在感は、今も多くのファンの心に残っています。

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