ストラスブールからのフライトがキャンセルに

ストラスブール

ストラスブール(Strasbourg)に5日間滞在したとき、帰りのフライトがキャンセルされてしまいました。
旅の5日目には自宅に到着しているはずが、もう一日ストラスブールに滞在することに。

目次

積んだスーツケースがどんどん降ろされる

私たちは通常どおりチェックインを済ませ、搭乗ゲートを通過し、飛行機に乗り込むために列に並んで待っていました。しかし、20分ほどたっても列が動かず「どうしたんだろう」「遅いね」という声が聞こえる中、そろそろ離陸なのではという時刻に。

私たちが並んで待っていたのは、階段を降りた中腹ぐらいで、そこから自分たちの飛行機が見えていました。他の乗客たちと一緒にその飛行機を見ていると、空港スタッフがやってきて機体のドアを開け、一度積み込まれた私たちのスーツケースをおろし始めているのです。列に並んでいた人々は(私たちも含めて笑)「Oh no」などと言い始めています。

しばらくすると、私たちがいるところに別のスタッフが来て、航空会社のデスクへ行くよう案内がありました。デスクの近くでスーツケースを受け取り、航空会社の説明を聞いていると、飛行機の電気系統に問題があり修復できなかったため、該当のフライトはキャンセルになったというのです。デスクでは、乗り継ぎのある人が優先され、次々と代わりのフライトが割り当てられていきました。ただし、他の便に空席がなければもちろん乗れません。スタッフ数名が空いている便をどんどん探していました。

子どもは夏休み中だったし、私たちはロンドンの空港に戻るだけでしたし、主人も余裕をもって一日多く休みを取っていたので特に問題はありませんでした。自然と、少人数で旅行をしている人たちの方が席を確保しやすく、そのような人たちは次々とチケットを受け取ってゲートに戻っていきました。

私たちのような家族連れが数組残り笑、人数分まとめて確保となると少し時間がかかるようです。ようやく見つかったのは「フランクフルト発」の便で、しかも「出発は翌朝」でした。

ストラスブールにまた滞在だけど・・・

その日は近くのホテルに泊まることに。航空会社が手配したタクシーで、空港から10分ほどの場所にあるホテルまで送ってもらいました。

フライトがキャンセルになったときに何が起こるかということは、知り合いから何度か聞いていたので特に慌てることはありませんでした。でも、どうせならストラスブールの市内に戻れたらよかったのにと思いました笑。食事も宿泊も航空会社の負担だと言われたので、夕食のときにはビールを飲み、デザートまで注文する我々。

翌朝迎えに来たタクシーは、2時間ほどかけてフランクフルトの空港まで私たちを送ります。ただロンドンに戻るだけよりも面白い経験になったかもしれません。フランクフルトに向かう道中は景色をあちこち眺めたし、空港ではちょっとしたお土産を買い、プレッツェルも美味しかったので。

ただし、チェックインのときにスーツケース1個につき45ユーロの追加料金を請求されてしまいました。元のフライトはスーツケース預け入れ込みの料金でしたが、今回は再予約された便だったせいかこのような扱いになったようです。「払い戻しできると思うから、問い合わせて」とスタッフに言われました。前日のクルーズで手持ちのユーロをほとんど使ってしまっていたので、無理とは思いつつウイギリスのデビットカードを提示しましたがやはり使えませんでした笑。結局、念のため持っていた日本のクレジットカードで支払いました。日本のクレジットカードは便利で優秀ですね~。

そして、そこから無事に帰宅しました。

遅延の補償請求をする

スーツケースの追加料金の払い戻しについて、念のためコピーして持参していた旅行保険の書類を、空港での待ち時間に眺めていました。書類にはフライトの遅れについても記載されていたので、帰宅してから調べてみることに。

何となく調べてたらフライトの補償請求代行をするサイトを見つけました。「補償請求の手続きは面倒そう」というのが最初の印象だったので、そのサイトでアカウントを作りました。ただし、手順を読んでみると、手数料が100ポンド近くかかることが分かりました。

次に航空会社(KLM)のサイトを調べたところ、2時間以上の遅れなので補償請求する資格があることを知り、さらに、簡単に請求できるフォームもあったので笑、必要事項を入力しました。すぐに受け付けられて補償の支払いもありました。

少し驚いたのは、フライト料金の実費の返金があるのではなく、規定されている金額が支払われること。その金額が私たち家族のフライト料金とストラスブールでの宿泊代を足したものの大部分に相当したので、少し恐縮してしまいました笑。私たちは家族みんなでその遅延トラブルも楽しんでいたところがあったので・・・笑。

また、空港で眺めていた旅行保険の書類の保険会社に最初に連絡していたので、そちらからも補償が支払われました。しかもこの保険会社に苦情を言った覚えはなかったのですが(私にしては笑)、なぜか「この度は支払いが遅れてしまってすみません」と追加で支払いがあり、さらに驚いてしまいました。

おわりに

遅延の補償が行われるのは「フライトが2時間以上遅れ」「その遅延に航空会社に責任がある場合」です。また、補償額は飛行距離によって決まるとのこと(EUのルールによるもの)。たしか、一緒に並んでいた旅行客の中に「よし、2時間経った」と喜んでいた人がいましたが、そういうことだったのです。

ちなみに、ストラスブールはとても美しく素敵な場所で、おすすめです。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次