「Swap Out」でバーコード付きの切手に交換する

2000年前半ごろ、イギリス国内で郵便を出すことが多かったので、金額別の切手のストックを常に持っていました。ここ10年ほどはロイヤルメール(Royal Mail)のアカウントから郵送料を支払い、ラベルを印刷して発送していたため、切手を使う機会は激減していました。

ところが昨年、ロンドンの大使館に書類を請求したとき「返信用封筒にバーコード付きの切手を貼るように」との案内を読んで、はたと思いました。調べてみるとイギリス国内では2年ほど前からバーコード付きの普通切手に切り替わっており、古いバージョンの切手はもう使えないとのこと。ロイヤルメールに手持ちの切手を送れば交換してもらえると知り、手続きを進めることにしました。

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ロイヤルメール(Royal Mail)のスワップ・アウト(Swap Out)

ロイヤルメール(Royal Mail)のスワップ・アウト(Swap Out)スキームでは、バーコード付き切手への切り替えが進められています。私はこの変更に気づかないまま2年ほど経っていたので、いつまで交換できるのか心配になりましたが、特に期限は設けられていないようでした(さすがにいつまでも有効というわけではないとは思いますが)。ロイヤルメールのサイトに掲載されていた方法をよく確認しながら発送作業をおこないました。

手持ちの切手には、普通切手、記念切手、郵便局のセルフチェック機械で購入したスタンプの3種類がありました。記念切手は「交換不要」とされていたため、普通切手と機械で購入したスタンプを台紙に貼りました。台紙は3枚にわたり、普通切手を貼った台紙が2枚、機械発行のスタンプの台紙が1枚でした。普通切手は以前に使ったものの残りなので1pや2pといった少額のものが多く含まれていました。

台紙を折って封筒に入れて郵便局で投函しました。よくあることですが、投函直後「証拠の写真を撮っておくべきだった」と気づくものです。

問題ないことを祈りながら1週間ほど経った頃、ロイヤルメールから郵便が届き、封を開けるとバーコード付きの切手が入っています。しかしどうも少ない気がして明細を確認すると、送った3枚の台紙のうち2枚分しか交換されていないのです。少額の普通切手を貼った台紙2枚は交換されていたものの、機械発行のスタンプを貼った台紙1枚分がそっくりそのまま抜けていたのです。

ロイヤルメール 切手
○で囲んであるのが機械発行のスタンプ

ロイヤルメールとのやりとり

「イギリスはこういうことがよく起こるよね・・・」と、ため息をつきながらロイヤルメールに連絡しました(ロイヤルメールとも何回かすったもんだを経験済み)。

するとサポートセンターから「写真は撮ってありますか」とやはり聞かれました。何年もこの国で鍛えられているせいか「写真はありません」と引き下がることはもちろんしません。

「投函してから写真を撮っておけばよかったとすぐに後悔しました。でも送った枚数は正確に言えます」と、切手の種類と枚数、それから送った台紙の枚数など詳細に説明しました。さらに「私の手元にそれらはもうないので確実に入れているはずです。恐れ入りますが、紛失したとすればロイヤルメールの中ではないでしょうか?」とまでつけ加えました。だって本当だから。

すると数日後、3枚目の台紙分、およそ30ポンド分の切手が送られてきたのです。券種こそ違っていましたが、金額が同じだったので問題は解決したと判断しました。

そして後日

ところが後日、機械発行のスタンプを貼った台紙がそのまま返送されてきたのです。「機械発行のスタンプの交換は不要です」という手紙が同封されていました。

発送作業のときに何度も確認しましたが、ロイヤルメールのサイトには機械発行のスタンプについての交換の説明はなかったはずです。

そしてロイヤルメールは、どうしてこのような返送の仕方をするのでしょうか。

一般的な常識であれば、3枚の台紙と合計金額が書かれた申込用紙を受け取ったなら、すべてまとめて返送する方が誰にとっても効率的なはずです。理由があってそれらを別々に返送するなら、その旨一筆そえるべきなのではないでしょうか。受け取った側は何が起こっているのか分からず、自然と問い合わせることになります。そうなればロイヤルメールも対応しなければならず、社内で調査を行い、私に返信し、さらに補償のバーコード付き切手を送らなければなららない。なんと非効率なことでしょう。

切手交換の担当と、イレギュラー案件の担当が違うのだろうと容易に想像がつきました。

ため息をまたつきながらロイヤルメールに連絡し「今度は重複して切手が届きましたよ」と、このようなことになった経緯を最初から手短に説明しました(こんなことさえ不要だったでしょうに!)。すると「一言メモをつけて切手を返送してほしい」との返事がありました。だったらロイヤルメールも最初にメモをつけて返信しろよ!とイラっとしました。

おわりに

私は正直なのでもちろん返送しましたが、連絡しなかったらロイヤルメールも気づかなかったかもしれませんね・・・笑。

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