あなたは私の婿になる(The proposal)あらすじ・ネタバレ

「The Proposal(あなたは私の婿になる)」は、2009年のアメリカ映画。

ただただサンドラ・ブロックが好きで観た映画でしたが、ストーリーも楽しめましたが、あちこちに登場する美しい景色や建物、趣のあるインテリアも堪能しました。アラスカの大自然を味わえる・・・と言いたいところですが、実はロケ地はアラスカではないようです・・・笑。

きりりと美しいサンドラ・ブロックと、引き締まったライアン・レイノルズの裸のぶつかり合いも見ごたえがあります。

※ ネタバレしています!

サンドラ・ブロック、ライアン・レイノルズ、マリン・オーカーマン、クレイグ・T・ネルソン、メアリー・スティーンバージェン、ベティ・ホワイト
目次

あなたは私の婿になる・映画のあらすじ

40歳のマーガレット(サンドラ・ブロック)は出版会社の編集長。やり手の彼女は、部下たちから密かに恐れられており、彼女の姿が見えると、皆一斉におしゃべりをやめて忙しそうに机に向かいます。

アシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)でさえ「あいつがこれから暴れるぞー!」とフロアの同僚たちにメッセージで知らせるほど、彼女のことを煙たく感じています。それでも優秀な上司のために、彼は毎日そつなくアシスタント業務をこなします。

マーガレットはカナダ出身なので、アメリカで働く就労ビザが必要です。しかし今回、手続き書類の記入漏のせいで、会社からカナダに戻るように勧告されてしまいます。カナダに戻れば現職を失うばかりか、数分前に解雇した怠惰な男性社員が彼女のポストに就くことを聞かされます。その場でとっさにひらめいた策は、従順なアシスタントのアンドリューと結婚してアメリカのビザを取得することでした。

利害関係が一致した二人

少しの間だけ婚姻関係になったらいいから、私なくしてアシスタントの仕事はないでしょう、と、マーガレットは業務の指示を出すかのようにアンドリューに淡々と説明しますが、半分は脅しのようです笑。つられて「結婚します」と会社に言ってしまったアンドリューも、それならばと交換条件をマーガレットに出します。それは、彼が手がけていた本の出版を彼女が手助けすること。

とりあえず利害が一致した二人は、アメリカの移民代理人との面接に向かいます。書類の不備を指摘されたばかりのマーガレットが「結婚します」と言い出しているので「偽装結婚」を疑われるのは自然なこと。偽装結婚がバレればアンドリューは有罪になってしまいます。本当に婚約者であることを証明するため、アンドリューはマーガレットを故郷に連れていくことになっていると説明します。

ちょうどその週末、アンドリューは祖母の90歳の誕生日パーティーに出席するために有休を取っていました。故郷であるアラスカの「シトカ」へ3年ぶりに帰省する予定だったのです。

アンドリューは裕福な家柄だった・・・

アンドリューがアラスカ出身だと知って驚いたマーガレットでしたが、いざ「シトカ」の街に入ると、店の看板の多くにアンドリューの苗字である「Paxton」が掲げられていることに気づき、さらに驚きます。裕福な彼の一族がその地域で手広くビジネスを展開していたのです。

アンドリューの母(メアリー・スティーンバージェン)と祖母(ベティ・ホワイト)は手放しでマーガレットを迎えてくれましたが、彼の父はマーガレットのことを快く思っていません。それは以前、一人息子のアンドリューが一族のビジネスを継がないばかりか、上司のマーガレットが好きではないし、自分を利用しようとしているようだというのを聞いていたからです。

父と会話からの勢いで、アンドリューは彼の帰省を祝うために集まった人々の前で婚約を発表します。家族だけでなく、集まった人々(元カノも含めて)喜びます。

会場の女性たちはもちろん2人のなれそめについて質問してきます。アンドリューは「マーガレットはこういう話をするのが好きだから」と彼女に丸投げします笑。するとマーガレットは即興の話を作り上げ、アンドリューはおびえながらやっと勇気を振り絞ってプロポーズしたと話します。アンドリューは家族の手前、格好がつかないのでちょくちょく話に割り込んで反論します笑。

アンドリューの家族は「二人がシトカにいる間に結婚式を挙げてほしい」と説得してきます。彼の祖母が「死ぬ前に孫の結婚式を見たい」とせがむので、思わず承諾してしまう二人・・・。

母と祖母は、マーガレットのために代々伝わるウェディングドレスやネックレスを用意したり、「ヘン・ナイト(花嫁が結婚式前日に女性同士で祝う)」と称して、ストリッパーのパフォーマンスを観に出かけたりと、マーガレットを家族として迎え入れようとしています。ところが、16歳のときから一人で育ってきたマーガレットは、そんな周囲の親切に対して歯がゆさや戸惑い、そして罪悪感を感じてしまいます。

マーガレットを追いかけるも・・・

マーガレットは、自分のビザ取得のために、こんなに素晴らしい人たちを巻き込んでしまってもいいのだろうかと罪悪感にさいなまれます。結婚式会場には結婚式をチェックしに来た移民局の職員もいました。

祭壇に上がったマーガレットは、真実を告白して謝罪します。このときの彼女の口調は、「婚約者を演じていたマーガレット」ではなく「アンドリューの上司としてのマーガレット」でした。そして、彼の家族は本当に素敵であることを告げて会場から去っていきます。そして、部屋には「アンドリューの原稿は素晴らしいし、必ず出版するから」というメモを残していったのです。

アンドリューは苛立ちを感じると同時に、マーガレットのことを愛していたことに気づくのです。二人はビジネス結婚のつもりだったのに、彼の母や祖母にはお見通しだったようです笑。家族全員がマーガレットを追いかけるも、間に合いませんでした。祖母の迫真の演技が見どころです笑!

オフィスに戻ったマーガレットが荷物整理をしていると、そこにアンドリューが駆けつけるのです・・・。

エンディングロールでは、再び移民局の職員と面接するコミカルな二人の様子が見られます。さらにはなぜか、両親やストリッパーのラモーンも面接をしているのです・・・笑。

あなたは私の婿になる ロケ地

シトカの街並み、ボートでたどり着くおしゃれな豪邸、幻想的に沈まない太陽――

アラスカの大自然は、なかなか目の保養になります・・・と言いたいところですが、実際のロケ地はマサチューセッツ州だそうです。せめて、沈まない太陽のシーンだけは本当にアラスカからの映像であると願いたいですが・・・。

白い犬のケビン

作中に登場する白い犬、ケビン。
ワンちゃんの品種はサモエドという犬種だそうです。シベリア原産なので「シベリアン・スピッツ」と呼ばれることもあります。真っ白でフワフワの毛並みと、まるで笑っているかのような表情をよく見せるのが特徴です。

マーガレットがハゲタカ対策にワンちゃんを持って走り回ります笑。ワンちゃんがプランプランしてて可愛いです。

おわりに

偽装結婚から始まり、バレて離れ離れになることでお互い愛していたことに気づく展開は、アンディ・マクダウェルとジェラール・ドパルデュー主演の「Green Card(グリーンカード)」を思い出します。

実際の撮影地がアラスカではなかったとしても、風光明媚な景色をしっかり堪能できます。

とある日本のYouTubeチャンネルで、ヒュー・ジャックマンとライアン・レイノルズがゲスト出演する回がありました。彼らは共演した「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のキャラクターの話をする中で、なぜかヒュー・ジャックマンが「『The Proposal(あなたは私の婿になる)』も名作だね。僕はサンドラ・ブロックの大ファンだ」というのです。ライアン・レイノルズが「名作ですよ。僕はアメリカ人で、彼女はカナダ人の役で・・・」と答えると、ヒューが「もう5回も観たよ」とジョークを言っていました。親日のヒュー・ジャックマンは紳士的で素敵でした(「Kate and Leopold(ニューヨークの恋人)」を思い出します)。

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