イギリスの小切手を受け取ったら?現金化・換金方法は?

イギリスの小切手を受け取ったとき、どうしたらいいのでしょうか?
イギリスにいる場合と、日本にいる場合では処理の仕方が違います。

目次

①イギリスに銀行口座がある場合

イギリスに口座があるなら簡単です。 

1. 銀行の窓口で小切手を入金

取引している銀行の窓口に小切手を持ち込み、自分の口座に入金するよう依頼します。その際、銀行のキャッシュカードやデビットカードを提示し、カードリーダーに差し込むなどして処理を行います。
小切手は基本的にその場で現金化(換金)されることはなく、入金が確認された後に口座から現金を引き出す形です。

以前(1990年代〜2000年代初頭まで)は、イギリスの一部の銀行では、身分証明書と共に小切手を持参すれば、即時に現金で引き出せることもありました。これは、当時のシステムや詐欺対策が今ほど厳重でなかったためです。
近年では小切手詐欺対策の強化により、即時現金化はほぼ不可能のようです。

2000年代初頭、私の知り合いのご主人が浪費家だったため、その方がご主人のカードを取り上げました。ところが彼は、小切手帳を銀行に持ち込んで現金をゲットしていたそうです笑。

2. 銀行のATMに入金

イギリスのATMには「現金引出」以外に「小切手入金」の項目があります。
(どういうわけか、イギリスのATMは「小切手入金・現金入金(お札のみ)」は受け付けるのに、「送金」ができません。また、小銭も受け付けません。不思議だ笑)

ATMが小切手を読み込んで「入金金額」を提示するので、「OK」を選択します。
機械が手書きの金額を読み取れない場合は、金額を入力するよう求められるので、入力します。
「入金が確定するまでに2、3日かかりますよ?」というメッセージが表示されるので、「OK」を選択します。

トラブル防止のため、レシートは受け取っておきましょう。
数日後には口座に入金されています。

一昔前は、「備え付けの封筒に小切手を入れて機械に挿入してください」というメッセージの後に、封筒が機械からニューっと出てきました笑
たまに封筒が切れていて何も出てこないこともあり(イギリスなので驚きません笑)、そのようなときは、小切手をそのまま挿入して入金しました。

3. スマホを使って銀行口座に入金

最近では、各銀行のモバイルバンキングアプリに「Mobile Cheque Deposit(モバイル小切手入金)」という機能があります。

アプリを起動し、「小切手入金」メニューを選択します。
小切手の表裏をスマホで撮影し、入金先口座と金額を入力して送信すれば完了です。通常、入金は2〜3営業日以内に反映されます。

小切手は、入金が確認できるまで保管しておくことをおすすめします。

4. 小切手を郵送する

小切手帳の最後の方には、「Bank giro credit」というページがたいてい綴じ込まれています。そのページに入金金額を記入し、冊子から切り取って小切手と一緒に取引銀行の支店へ送ります。

「Bank giro credit」のページはコピーでも受け付けてもらえます。 一般的に2、3ページしかついていないので、たくさん入金する予定のあるラッキーな方は笑、あらかじめコピーを用意しておくと便利です。

②イギリスに口座がない場合

・イギリスでもらった小切手を日本に持って帰ってきてしまった
・日本にいるのにイギリスの小切手を受け取った

これは、私自身は経験がありません。

大きな銀行(三菱UFJ、みずほ、三井住友など)に相談するのがよいようです。
ただし、小切手だけでなく、身分証明書、銀行口座情報、小切手の送金目的を証明する書類などが求められる場合もあるそうです。
小切手の裏に裏書き(署名)して銀行に提出したあと、銀行が小切手を英国の銀行に送り、認証・送金処理を行うため、数週間~1か月程度かかります。また、外国小切手換金には高額な手数料(数千円~)がかかるそうです。

小切手1枚につき数千円の手数料がかかるなんて高いですね!
小切手の金額が手数料以上でないと損になりますね・・・。

イギリスの小切手の裏書(Endorsement)とは、小切手の裏面に受取人(Payee)が署名することです。
これにより、小切手の所有権を移転し、換金や他人への譲渡を可能にします。

おわりに

手数料が高いことを考えると、理論的には、小切手に裏書きをして、イギリスに知人がいればその人の銀行口座に入金してもらい、そこから送金してもらったり、後日直接現金を受け取ったりすることも可能ですよね。
ただし、小切手の裏書が正しく行われていることや、取引先のイギリスの銀行が裏書小切手の入金を受け付けるかどうかを事前に確認する必要があります。

小切手の有効期限は、小切手に記載されている発行日(date of issue)から6ヶ月以内です。期限を過ぎると銀行が支払いを拒否する場合があるそうです。

 

 

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次