The Norman Conquests (ノルマン・コンクエスト) イギリスのコメディ・ミニシリーズ

「The Norman Conquests」は、1973年に放送されたイギリスのコメディドラマ(ミニシリーズ)。

中産階級の実家で病床の母を世話するアニーのところに、兄夫婦が手伝いにやってきて、アニーは姉ルースの夫ノーマンと週末旅行を計画していたことが露呈するというストーリー。

アラン・エイクボーンが執筆した三部作の舞台劇で「Table Manners(ダイニングルーム)」「Living Together(リビングルーム)」「Round and Round the Garden(裏庭)」で構成されています。「三部作」と聞くと、「前編」「中編」「後編(完結編)」のような連続した壮大な映画を思い浮かべがちですが、この三作は、それぞれが独立しつつ同じ時間軸で進行。最後のエピソードを観ると、登場人物全員それぞれが実はドタバタしていたことが分かります。

キャストは、トム・コンティ、ペネロピ・キース、リチャード・ブライアーズ、ペネロピ・ウィルトン、デヴィッド・トラウトン、フィオナ・ウォーカーの6人のみ。

オープニングタイトルでは、舞台となる「実家」のジオラマが映り、少しメランコリックな雰囲気のテーマ曲が流れます。(画像は引用目的で使用しています)

ペネロープ・キース、ペネロープ・ウィルトン、リチャード・ブライアーズ、トム・コンティ
目次

「The Norman Conquests」の魅力

ある週末に起こった混乱が「ダイニングルーム」「リビングルーム」「裏庭」で、異なる視点から描かれています。登場人物は以下の6人のみ。

ノーマン(作品タイトルを意識するなら「ノルマン」かも)
アニー
レジ(アニーの兄)
サラ(レジの妻)
トム(近所の獣医)
ルース(ノーマンの妻、レジの妹、アニーの姉)

構成の巧妙さ

コメディのDVDを探していた私は、「コメディ」ジャンルからこのDVDを入手しました。話の筋をきちんと追えるようDVDジャケットに記載されている順に観ていきました。

まず「Table Manners」では、舞台はダイニングルームのみ。土曜日の夕方から月曜日の朝までの間にダイニングルームでの出来事が描かれます。しかし視聴しながら思いました。

「あれ?これはコメディだったはずだけど・・・?!」
「むしろシリアスなドラマなのでは・・・?」

思わずDVDパッケージを確認してしまったほどです。タイトル「ノルマン・コンクエスト」の「ノーマン」はしばらく登場しません。ダイニングルームにいる人々の様子から、彼が「厄介な人物」というイメージはつかめます。そして時間が経つごとに人々の様子が変化したことにも「あれ?」と思いました。

さらに途中で誰かが部屋に入ってきて意味不明な行動をしたり、隣のリビングルームから大きな音が聞こえたり、庭で何かが起こっていたりと、謎の多い展開もあります。

「なんだったんだろう?」と消化不良気味な気持ちを抱えたまま「Table Manners」が終わりました。

「この後に何か解決するのかな」と思いながら「Living Together」と「Round and Round the Garden」を観ていくうちに、徐々にその疑問が解けていきます。他のエピソードはその後の描写ではなく、シリアスなドラマでもまったくありませんでした笑。

全てのエピソードを観ることで、すべてが「同じ週末」に同時進行で起きていたことが判明します。つまり、それぞれのエピソードが別の角度や異なる視点から描かれており、キャラクターたちの行動や背景が次第に明らかになっていくのです。ダイニングルームの登場人物の印象はリビングルーム、裏庭で変わっていき、最初の印象は裏切られ、実はカオスだったという点が面白いと思います。

コメディなので面白い要素や台詞もたくさん含まれていますが、個人的には「発見の連続」という楽しみ方もできたので観終わってただ感心してしまいました。3つの視点を頭の中で整理するのも楽しいです。

「The Norman Conquests」のあらすじ

「Table Manners」ダイニングルーム

土曜日の午後。母親の介護をするアニー(ペネロペ・ウィルトン)宅(実家)に、兄レジ(リチャード・ブライアーズ)とその妻サラ(ペネロペ・キース)が訪ねてきます。レジたちは、アニーが週末旅行をする間の介護を手伝いをする予定です。

サラは、アニーの旅行の同伴者は近所の獣医トムだと思い込んでいましたが、実際はアニーの姉ルースの夫ノーマンであると知って驚愕。アニーによれば、昨年のクリスマスに家族が集まったとき、二人きりになったノーマンと思わぬ関係になったとのこと。良妻賢母の手本でお節介焼き・正義感の強いサラは強く反対し、アニーを説得して思いとどまらせます。

レジ、サラ、アニー、トム(デヴィッド・トラウトン)がテーブルにつき夕食をとっていると、隣室のノーマンが大音量で音楽を流しながら歌っています。いつ来たのか、姿を見せません。ノーマンがアニーの旅行相手だったことを知っても、無邪気なレジは少し驚いただけで特に気にせず、アニーと昔話で盛り上がります。サラはいら立ちを募らせます。

日曜日の朝、ようやくノーマン(トム・コンティ)が姿を見せます。しかしレジ、サラ、アニーは彼を無視して朝食をとります。彼の分の朝食の用意はありません。イギリスではガウン姿で朝食をとることも多く、この場面でも全員がガウン姿。紅茶やトースト、コーンフレークといった典型的な朝食が並び、サラの手慣れた所作が光ります。

ノーマンは皆に話しかけますが誰も返事をしません。それぞれ無関心を装いながらもノーマンに少し反応したりいら立ったりしています。ノーマンに感情をかき乱されたアニーはダイニングルームを飛び出し、サラが後を追います。そこへノーマンの妻ルース(フィオナ・ウォーカー)が朝一でやって来ます。キャリア志向のルースは言葉が強く、まくしたてるように話します。

ノーマンはルースに愛されていないと訴え、ルースは不幸なら結婚を続けなくてもいいと冷静。愛を語りたいノーマンと、仕事は家計を支えるためだから邪魔をするなという現実的なルース。アニーと旅行するつもりだったと聞いて驚くものの、行き先が「イースト・グリンステッド(East Grinstead)」だと知るとルースは大笑いします。

なぜかサラは「今夜こそは文明的な夕食にしましょう」と、本格的なテーブルセッティングを始めます。アニーやルースは戸惑い、サラが伝統的な座席順を提案しても他の面々はそれぞれ好きな席に着きます。そして、なぜかレジたちの亡父のスーツを引っ張り出して着てくるノーマン笑。

夕食が始まれば、サラとルースが衝突し、ルースが誤ってレジの服にシチューをこぼしたのでレジとサラの口論に発展。そしてノーマンがアニーを批判したと誤解したトムがノーマンを殴ります。怒って部屋を出るレジに続く他のメンバーたち・・・。残されたノーマンとサラ。サラはどうしていつもこうなるのかと感情を抑えきれず、泣きながらノーマンにすがります。

月曜日の朝。皆が帰宅の準備をする中、サラとノーマンが静かに朝食を共にします。前日とは異なりノーマンは無視されていません。前夜、ルースが専業主婦のサラに厳しい言葉を投げかけたせいか、ノーマンはサラの家事や育児への献身を称え、休暇を取って旅行に行くべきだと提案します。

サラは子育てのせいで休めないし、そもそも一人で行きたくないと拒否します。ノーマンは「だったら自分が連れて行く」と言い、ボーンマス(Bournemouth)なら良い場所で部屋も別だからと提案。唐突な誘いにサラは驚き呆れるものの、ノーマンの「サラに幸せになってほしいだけ」という真剣な言葉に心が揺れ、「昼間なら電話で話せる」と答えてしまいます・・・。

トムがやってきて前日の非礼を謝ります。ノーマンは全く気にしておらず、サラとノーマンが部屋を出て行くと、気分が軽くなったトムは自分の紅茶の準備(小さな紅茶のカップにスプーン4杯の砂糖を入れてます笑)。

そこにアニーが入ってきて週末の騒動をトムに謝ります。トムも気にしておらず、アニーへの気持ちも変わらないと優しい。アニーは「旅行を計画したのは寂しかったから」「家を売って引っ越すかもしれない」とほのめかしトムに何らかの行動をしてほしい様子。しかし「超」鈍感なトムはアニーの意図に気づきません。アニーはいら立ち、テーブルの上の皿をわざと割ってトムを唖然とさせます。

トムと入れ替わりで入ってきたノーマンは、割れた皿を見てアニーを心配。その優しさにアニーは泣き出し「イースト・グリンステッドに連れていって」とノーマンにすがるのでした・・・。

「Living together」リビングルーム

土曜日の午後。落胆しているノーマンに、サラは不快感をぶつけ、アニーは旅行の計画はうまくいくはずがなかったし周囲の人は巻き込めないことを話すものの、彼は依然として残念がります。少々の罪悪感を感じたアニーがノーマンの頬にキスした瞬間、部屋に入ってくるレジ。これはダイニングルームのエピソードでサラがレジをリビングルームに差し向けたことの答え合わせになります。

サラにつつかれたトムもリビングに。ノーマン、アニー、トムの三人は、アニーの母が寝たきりになる前に作った三種の自家製ワインを試飲します。ノーマンはアニーの気持ちに寄り添えるのに、「超」鈍感なトムはアニーを苛立たせます。正直で善良なのにもったいない笑。アニーが部屋を出ると、トムはノーマンにアニーについての助言を求め、ノーマンはわざと的外れなアドバイスをします。悪い奴だ笑。

ダイニングルームでは夕食が始まり、ワインで酔ったノーマンは一人、古い蓄音機でレコードをかけて大声で歌い始めます。

夕食を終えたレジとトムがリビングに戻ると、ノーマンはラグの上で酔いつぶれています。アニーとサラも入ってきて、レジの自作ボードゲームで遊ぶことに。トムは獣医としては優秀なのに、ゲームのルールを呑み込めずアニーを苛立たせます。終始文句を言い続けるサラはレジを苛立たせます。

そのうちノーマンが目を覚まし、部屋の電話で妻ルースに電話をかけ始めます。酔っているせいもあり口論に発展し、電話機をいじっているうちに誤って二階の母の部屋につながってしまいます。電話を邪魔されたと思ったノーマンは母の部屋に突撃し、アニーとサラが彼を追います。

アニーは二階から降りてきて「トムは何もしてくれない」と不満をいうと、不幸にも、数時間前にノーマンから伝授された役に立たないアドバイスに従って反論したトムは、アニーからの憤慨を受けて帰宅することに。サラはレジたちの母に編んだ手編みのベッドガウンを持って降りてきており、それはノーマンのせいでボロボロに・・・笑。

日曜日の夜。夕食の騒動の後、レジ、ルース、アニーの三人がそれぞれの生活や彼らの母親について語っていると、サラが「ノーマンが皿洗いをしてくれている」と入ってきます。手伝いをしていることにルースは驚き、サラが「彼はきちんと頼めば手伝ってくれる」というと、その裏に何かあるのではと疑うルース。

皆がもう寝るというので、サラはアニーにも「もう寝たら」と何度も声をかけて退室します。しかもアニーがまだいるのに部屋の電気を消してしまう笑。

すると、エプロン姿のノーマンが入ってきて、ほぼ全員がいなくなっていることに驚きます。でも、そのおかげでアニーと二人きりになり静かに会話を交わす時間が生まれます。これが最後とサヨナラのキスを二人が交わしていると、そこに戻ってくるサラ。サラは取り乱しアニーに向かってわめき立てます。ちょうどの瞬間にいつも誰かが入ってくるんですね笑。

そこへルースも入ってきて、サラとアニーを部屋から追い出します。そしてルースとノーマンの間で口論が始まります。ルースはサラにも何かあるのではと勘付いている様子。「愛しているのはルースだけだ」と悲しそうな顔で謝るノーマンを呆れ、諦め、そして許すルース。二人はリビングルームのラグの上で一晩を共に過ごします。このラグは、前年のクリスマスにノーマンとアニーが思わぬ関係になった思い出のラグでもありました。

月曜日の朝。帰り支度をするノーマンとルース。ルースは出勤するつもりでしたが、ノーマンに説得されて休むことに決めます。ノーマンはアニー、レジ、サラに別れの挨拶をし、去り際にサラの手に触れながら出て行きます。

「ボーンマスの天気はどうかしら」ふとつぶやくサラ。レジは「行きたいなら連れて行くよ」と答えると、「一人で行けると思うわ、週末に」と荷物を持って出ていくサラ。レジは「ボーンマスじゃなくても、他にもいいビーチリゾートはあるけどね」と考えを巡らせていると、何かに気づいて慌ててサラを追いかけます。

「Round and round the garden」裏庭

ダイニングルームとリビングルームのやりとりだけでも週末の出来事は十分に伝わりますが、裏庭のカオスが加わることで、登場人物たちの個性や関係性が浮き彫りになります。

土曜日の午後。アニーはレジとサラの到着を待ちながら庭のバラを切っていると、ノーマンがやってきます。午後7時に郵便局で落ち合うはずが「会いたくなったから」と家に来てしまいます。困った人ですね笑。

予想外のことで苛立つアニーに、ノーマンは「ヘイスティングス(Hastings)の宿が満室で予約できなかったから、代わりにイースト・グリンステッド(East Grinsted)の宿を取った」と説明。素敵な海辺を期待していたアニーは、普通の街に旅行すると知りがっかりします。

さっさと郵便局へ行けばよいものを、やって来たトム、レジ、サラにも見つかるノーマン。レジが驚いていると、ノーマンは「イースト・グリンステッドで出張会議がある」と嘘をつきます(職業は図書館司書なのに)。

そこへダイニングルームでアニーと話していたサラが出てきて「アニーは行かないらしいわよ」と言うのです。レジが「もう行くの?それとも少し寄っていく?」と尋ねると、ノーマンは「寄っていくに決まってるよ!」とリビングルームに入っていきます。

午後9時。7月のイギリスではまだ明るい時刻。レジとサラは酔っているノーマンを裏庭に運び出します。「誰も僕のことを愛していない!」と叫ぶノーマン。サラは横に座って説教を始めますが(酔っている人に語りかけても無駄だとは思うのですが)、ノーマンは手をつないだりキスをしようとしたりするため、サラは慌てて離れます。

罪悪感や未練のせいか、アニーは「今晩、私の部屋に来てもいい」とノーマンに告げるも、酔いつぶれているノーマンはリビングルームへ運ばれていきます。漫画のワンシーンのように引きずられていきます笑。

日曜日の午前。トムはルースにアニーへの愛の伝え方を相談。「超」鈍感なため、ルースが自分に好意を持っていると勘違いしてしまい、ルースを呆れさせます。一方、アニーはトムに週末旅行の真相を打ち明けます。

すると、レジとノーマンが出てきて、アニーとトムの4人で軽くボール遊びが始まります。しかし、レジとトムが目を離した隙に、ノーマンとアニーはじゃれ合いそのまま芝の上で抱き合って寝転んでしまいます。その様子を見て取り乱すルース。なぜかトムが対抗してルースに「愛している」と抱きつき、そこへ出てきたサラが驚いてわめき散らす・・・。裏庭はまさにカオス状態となるのです。

月曜日の朝。やっと帰宅して日常に戻れると思いきや、ルースの車のエンジンがかかりません・・・。

ネタバレせずにここまでで・・・。

豪華なキャスト

キャストは、イギリスではおなじみのベテラン俳優ばかり。特にペネロピ・キースはこの作品でBAFTAを受賞しています。

ノーマン:トム・コンティ
トム・コンティ(Tom Conti)は「戦場のメリークリスマス」「ダークナイト ライジング」「オッペンハイマー」「シャーリー・バレンタイン」「パディントン2」など、映画だけでなく数多くの舞台作品にも出演。

彼はアメリカのシットコム「フレンズ(Friends)」にも出演。ロスがイギリス人の彼女エミリーとロンドンで結婚式を挙げるエピソードで、ロスはエミリーの両親と対面。風変わりなお父さん役を演じているのがトム・コンティです。継母役のジェニファー・サウンダーズ(Jennifer Saunders)にはすぐ気づきましたが、父役は誰だろうとクレジットを確認したら「あのノーマン」だったことがわかり、感動しました。

サラ:ペネロピ・キース
ペネロピ・キース(Penelope Keith)は、イギリスの女優・司会者。個人的に大ファンの女優です。

主にシットコムで活躍し、「The Good Life(1975–1978)」でマーゴ・リードベター役、「To the Manor Born(1979–1981、2007)」オードリー・フォーブズ=ハミルトン役を演じています。他「Executive Stress(1986–1988)」「No Job for a Lady(1990–1992)」「Margery & Gladys(2003)」など。

レジ:リチャード・ブライアーズ
リチャード・ブライアース(Richard Briers)は、イギリスを代表するコメディ俳優。コメディと古典劇の両方で活躍し、長年にわたり多くの視聴者に愛されました。代表的な出演作には「The Good Life」「Ever Decreasing Circles」「Monarch of the Glen」。シェイクスピア俳優としてもケネス・ブラナー作品に多数出演。「から騒ぎ」「ハムレット」「お気に召すまま」など。

アニー:ペネロピ・ウィルトン
ペネロピ・ウィルトン(Penelope Wilton)は、イギリスを代表する舞台・映像女優。コメディからシリアスな役まで幅広く活躍しています。

代表的な出演作には、「ダウントン・アビー」「ショーン・オブ・ザ・デッド」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」「プライドと偏見」「カレンダー・ガールズ」「ガーンジー島の読書会の秘密」「ドクター・フー」など。「Ever Decreasing Circles」でリチャード・ブライアーズと共演しています。

トム:ディヴィッド・トラウトン
デイヴィッド・トラウトン( (David Troughton))は、英国のテレビドラマで長年にわたり活躍している俳優。「A Very Peculiar Practice」や「Midsomer Murders」「Grantchester」「Casualty」など常連。「ドクター・フー」にも登場。彼の父は2代目ドクター・フーのパトリック・トラウトン。

ルース:フィオナ・ウォーカー
フィオナ・ウォーカー(Fiona Walker)は、1960-90年代に舞台・TVで活躍した女優。「アイ・クラウディウス」「Death of an Expert Witness」、「All Creatures Great and Small」「Pope John Paul II(1984)」「荒涼館」「The Woman in Black」などに出演。

何度も上演された舞台

「The Norman Conquests」はイギリス国内の舞台で何度も上演されています。一度に3部を同時に上演するというユニークな試みも行われたようです。

1974年のグローブシアター公演では、ノーマン役にトム・コートネイ、サラ役にペネロピ・キース、アニー役にフェリシティ・ケンダル、トム役にマイケル・ガンボン、ルース役にブリジット・ターナー、レジ役にマーク・キングストンという豪華なキャストが揃っていました。この公演で、フェリシティ・ケンダルとペネロピ・キースは「The Good Life」のキャストに抜擢されました。マイケル・ガンボンは「ハリー・ポッター」の「Albus Dumbledore(アルバス・ダンブルドア)」役でよく知られ、他多数に出演しています(「クランフォード」「Wives and Daughters」にも出演)。

おわりに

「The Norman Conquests」のDVDは、日本やイギリスのアマゾンで購入することができます。日本語字幕や吹き替え版はないようです。私のDVDはイギリスで購入したものです。あまりに好きすぎて、アラン・エイクボーンの原作も購入しました。1970年代に発行されたもので、表紙がボロボロ笑。

The Norman ConquestのDVDとペーパーバック
DVDはなかなかしっかりした箱に入っています

歴史でよく知られている「ノルマン征服(ノルマン・コンクエスト、1066年)」は、ノルマンディー公ウィリアムがイングランドを征服した出来事。

このコメディの主人公・ノーマンは、情熱的で無計画な人物で、なぜか周囲の女性たちを惹きつけます。本人に特別な野心はないのでしょうけど、自分の中の「愛」に素直に従って行動すると結果的にそのようになってしまうのかと。でも「君に幸せになってほしいだけ」と言われれば、心が動いてしまうのは自然なことだと思います。一度きりの人生ですしね。

そんなことから、このタイトルは1066年のノルマン征服を匂わせるような言葉遊びで、ノーマン本人の意図とは裏腹に「征服(コンクエスト)」してしまう(女性たちを)というユーモアが込められているのかなと思います。

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