日本から遠く離れたイギリスで暮らしていると、日本の本のありがたみをひしひしと感じることがよくあります。
日本語の本が欲しいと思っても現地の書店ではまず手に入りません。取り寄せるとなると高額な送料を払って日本から注文したり、日本に帰省したときにスーツケースにぎゅうぎゅう詰めにして持ち帰ったりと、なかなか手間もお金もかかります。
「読みたい」となんとか手に入れた本なのに、読み終われば今度は「どうやって処分しよう・・・」と別の悩みが出てきます。
そんなとき、私はこんな方法で本を処分しています。
日本の書籍をイギリスで処分!できれば売りたい!
不要になった日本の書籍は、知り合いに譲ったり、リサイクルごみとして処分するのがもっとも手軽な方法です。それ以外にも、以下のような方法があります:
1. 近所のチャリティショップで引き取ってもらう
最近では、日本の本を受け付けてくれるチャリティショップも増えています。特に大学や語学学校の近くにある店舗では、日本語書籍に関心を持つ人も多いため、比較的スムーズに引き取ってもらえることがあります。
2. 補習校や日本人会といったグループに寄付
日本人補習校や日本人会・日本語関連のグループでは、定期的にバザーや文化イベントを開催していることが多く、そこで本を販売してもらえる場合があります。
イベントの開催時期に合わせて本を寄付すると、販売などで活用できるため普段の時期に持ち込むよりも歓迎されるかもしれません。団体によってはイベント前に「本の寄付を募集しています」と案内が出ることもあるので、事前に確認してから持ち込むのがおすすめです。
3. オンラインの古本店を利用して処分
イギリス国内にも日本の書籍を専門に扱う古本店があります。そうした店舗では日本からの中古本買取と同じように以下の手順で書籍を引き取ってくれます:
- 本をダンボール箱などに詰めて指定先に郵送
- 書店側で査定し、買取価格の連絡が来る
- 金額に同意すれば支払い手続き、同意しない場合は返送(送料自己負担の場合もあり)
ただし、買取価格があまり魅力的ではないことがほとんどなので「処分できたらそれで良い」という方向けの方法かもしれません。
5. Amazon.co.ukで売る
Amazon.co.ukでは、最近、日本の書籍も取り扱っていますので該当のタイトルを探してリストしておけば売れる可能性があります。急いで処分するのでなければおすすめです。
(追記:Amazon.co.ukでは、2018年頃から個人出品のハードルが段階的に上がっています)
5. eBayで売る
eBayは、個人が日本の本を出品・販売する手段として今でも有効です。
「eBay」で「Japanese book」検索してみると分かるのですが、日本語書籍を扱っている出品者が多く見つかります。日本人のほか、日本語を勉強している人や、日本文化に興味のあるイギリス人からの需要もあります(イギリス人だけとは限りません)。
eBayで日本の書籍を出品するコツ・方法
eBayで出品のするときのポイントは、
・タイトル欄に「Japanese book」「novel」「bunko」「日本語」などを入れる
・作家名(例:「Miyuki Miyabe」「Keigo Higashino」)も明記
・例:「Japanese Bunko Miyuki Miyabe 我らが隣人の犯罪 宮部みゆき」
このように記載すると、日本人や日本語に興味のある人の検索に引っかかりやすくなります。
実際、私も過去に約200冊をeBayで処分しました(少し時間はかかりましたが)。
特に売れやすいのは、小説、子ども向けの絵本、そして日本語のDVD(大人用・子ども用どちらも)は早く売れる傾向にあると思います。
ロンドンのオンライン掲示板で出品
ロンドン在住の日本人向けオンライン掲示板(例:「MixB」など)に投稿して譲渡・販売する方法もあります。価格をつけて販売することもできますし「無料で差し上げます」とすると引き取り希望者が見つかりやすくなります。
引き渡しはロンドン市内での手渡しや郵送にも対応可能です。日本人同士のやり取りになるため安心して取引できるのも利点です。
おわりに
手間をかけて手に入れた日本の本も、読み終わって手放すタイミングがやってきます。自分に合った方法で上手に整理して、次に必要とする誰かのもとへ届くといいですね。