スコットランドに親戚がいるので毎年訪ねています。そのせいもあり、我が家の食卓にはスコットランド料理がたまに登場します。(ちなみに私はスコッチウイスキーが大好き笑)
スコットランド料理といえばよく挙げられるのが「ハギス」。今日はスーパーでハギス味のクリスプスを見つけたので購入してみました。
ハギスとは?何の料理?
ハギスとは、羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理。
茹でた羊の内臓(心臓、肝臓、肺)のミンチ、オート麦、玉ねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹でるか蒸したプディングの一種です。さまざまなバリエーションがあり、内臓は主に肝臓が使われますが、心臓や腎臓を使う場合も多いです。現代のレシピでは香辛料の種類や量が増える傾向があります。(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ハギスより)
ハギスはスコットランドの国民的料理として知られ、特に1月25日の「バーンズ・ナイト」で欠かせない存在です。この日は詩人ロバート・バーンズを祝う行事で、ハギスがパイプ音楽とともにテーブルに運ばれ、彼の詩「Address to a Haggis」が朗読されます。
スコットランドの象徴であるスコッチウイスキーは、スコッチウイスキーと相性が良く、特にシングルモルトのウイスキーがハギスの濃厚な味わいを引き立てます。バーンズ・ナイトでは、ハギスにウイスキーソースをかけたり、食後にウイスキーを楽しむのが定番です。
ハギスはプラスチックや缶に詰められて販売されており、スコットランドではたいてい置いてあります。イングランドではスーパー(例:Tesco、Sainsbury’s)の肉類コーナーや冷蔵・冷凍食品売り場で見かけることが多いです。購入したハギスを耐熱皿に移し、電子レンジで温める方法が家庭で一般的な調理法です。

ハギスのつけ合わせといったら
伝統的なハギスには、一般的に「ニープス(neeps)」と「タティーズ(tatties)」が添えられます。


ニープスは「スウィード(swede、英国での呼び名)」をマッシュしたもので、タティーズはマッシュポテトのこと。スウィードは日本語では「黄カブ」や「ルタバガ」とも呼ばれます。こちらでは白カブは「ターニップ(turnip)」という名称で、ちょっとややこしいのは、「ニープ」と「ターニップ」が似ていること、そしてどちらもカブ属であることです。まあニープスは料理名ですが笑。
スウィードを切ってみると中身は黄色っぽく、カブのように短時間では煮えません。ジャガイモより長く茹でないとマッシャーでつぶせませんが、圧力鍋を使うとすぐに茹で上がります。味付けには多めの胡椒を振ると美味しいです。
やはりハギスは、ニープスとタティーズの三点セットで味わうのが基本です。ハギスの濃厚な風味を、シンプルで素朴な味わいのニープスとタッティーズが引き立て、バランスの取れた一皿になります。
夫と私はハギスが好きですが、上の子は肉があまり好きではありません。下の子はニープスをおかわりするほど大好きです。


ハギス味のクリスプス(ポテトチップス)
スーパーで購入した「ハギス味」のクリスプス(イギリスでのポテトチップスのこと)はこちら。

味はハギスというよりはどちらかというと「ビーフ味系のクリスプス」のような印象をうけてしまいました。でもとても美味しかったです。
おわりに
ハギス以外にもスコットランドには、
・カレン・スキンク(燻製タラ、ジャガイモ、玉ねぎをクリーミーに煮込んだスープ)
・ショートブレッド(バターたっぷりのクッキー)
・クラナカン(ラズベリー、オートミール、ウイスキー、蜂蜜、クリームを混ぜたデザート)
・ブラック・プディング(羊や豚の血とオートミールを使ったソーセージで、ホテルやB&Bのフルブレックファーストに含まれることも)
・スコッチ・パイ(羊肉や牛肉を詰めたミートパイ)
・タティ・スコーン(ジャガイモを使ったスコットランド風のパンケーキ)
・ストーヴィーズ(ジャガイモ、玉ねぎ、肉を煮込んだ料理)
など、魅力的な料理がたくさんあります。
私はハイランドの親戚の家の近くのパブメニューにあるラムシャンクのシチュー(煮込みのこと、日本のシチューではありません)がお気に入りです。